鉄拳4
The king of iron fist tournament 4
CHARACTERS
李 超狼/Lee Chaolan (48)

「The king of iron fist tournament 2」の時、一八側に寝返ったリーは平八の怒りを買い、三島財閥から追放された。それ以来、しばらくは平八に対する復讐心に燃えていたが、どのみち死んでいく運命にある老体の死期を数年早めたところで、何が面白いというのか……。そう考えたリーは格闘から離れ、バハマ諸島の豪邸で一人暮らしをしていた。

ところが彼はある日、G社株が大量に売り出されているのを見つける。リーはG社内部の異変を直感し、極秘情報にアクセスしてG社の内部文書を引き出す。そこで彼はG社が三島財閥の急襲を受け、甚大な被害を被ったことを知る。さらに三島財閥が隠密に開発していた生命体が、来年にも完成するいう情報をつかむ。しかし完成にはある重要な部品が必要……?そして同時に開催が告知された「The king of iron fist tournament 4」。リーのうちに失われかけていた情熱がふつふつと頭をもたげてくる。そして三島家に対する恨みも。

リーは自分が出場することを三島財閥に知られないよう、偽名を使ってオンライン上から参加登録を行なう。そして鏡に映る美しい銀髪を紫色に染めるのだった。

ヴァイオレット/Violet (45)

某ヒューマノイド・メーカーの筆頭株主で、実質的な経営権も握っている男。現在はバハマ諸島の豪邸で一人、静かな生活を送っているが、実は元格闘家であるらしい。そんな彼は悠々自適の生活にやや飽き、今回、「The king of iron fist tournament 4」の大会参加を決める。資産家の道楽だと会社幹部からは呆れられるが、最新鋭のトレーニングマシンに囲まれて鍛え続けた彼の肉体に衰えはなかった。

そして彼にはもう一つ、大会参加の大きな目的があった。

彼はヒューマノイドの進化を突き詰めた結果で、最強の格闘兵器が完成するのだと信じていた。無機質なヒューマノイドが人間の配下に位置し、そして人間の意志決定に基づいて事を実行していく姿こそが、理想的な世界を作り出すと考えていた。しかし世界の主流はバイオテクノロジーに向かっている。三島財閥・三島平八も肉体を遺伝子レベルから改造することによって計り知れない力を手に入れようとしているのだ。

今回彼は、この大会に間に合わせるべく、一台の試作機の開発を急がせていた。試作機が完成すれば、この大会は最高のPRの場となる。彼と共に、その試作機が「The king of iron fist tournament 4」を制していく姿を、彼は夢想していた。